2016年12月11日 「昭和天皇御召列車全記録」という書籍。行きつけの書店の鉄道コーナーを通るたびに探したが見つからなかった。欠品続きかと思い政治コーナーを見ると・・・・しかし新潮社という大手出版社が長期にわたり欠品はありえないだろうし・・・鉄道愛好家が多数購入?でないのか?と思っていたがなんと「昭和天皇実録」の隣に2冊あった。
御召列車は天皇陛下(皇后様、皇太后様をふくむ)が御行啓のときに鉄道利用される際に運転される専用列車である。
この書籍は昭和天皇の皇孫時代から晩年までの記録を記したものである。
明治の皇孫時代、大正の皇太子・摂政時代、昭和戦前、戦後巡幸、象徴天皇時代で構成されている。
「昭和天皇実録」から 鉄道乗車記録を抜き出して年表形式で編集され牽引機関車や編成、日程、同行者、宿泊所が記載されている。
1984年9月27日運転の福島県の磐梯熱海から原宿まで運転のEF5861〔東京〕牽引の新1号編成による昭和天皇・皇后両陛下の御召列車である。
当時の行程は 9月25日原宿~福島、26日福島~翁島、27日は磐梯熱海~原宿で原宿と黒磯の区間が写真のEF5861で東北本線黒磯~福島間がED75121、郡山~翁島(列車は回送で会津若松まで)ED7712という構成。
この列車は「フルムーン御召列車」と呼ばれ昭和天皇・皇后両陛下が1924年(大正13年)の皇太子時代に皇太子妃とともに行啓された地を再び訪問されたことにちなんでいる。
この書籍は昭和天皇の87年のご生涯の24万キロの鉄道利用そしてその目的も記載されているので20世紀の鉄道そして社会史を知ることにつながるようである。