2019年9月15日 くびき野レールパーク ハ6客車
ハ6型客車は1911年(明治44年)製造である。当初は魚沼鉄道で走っていた。新潟市中央区の鳥屋野にある「自然科学館」にて展示されているハ5型は頸城鉄道でも走っていた。
走行中の車内・・・・往年をイメージしてモノクロで撮影。
となりに地元の女性がおられたのでいろいろお話を伺うことができた。
この女性の祖父の代に鉄道が開通していたようで列車通過の際に竹筒で汽笛の真似をして遊んだこと。浦川原のバス車庫が当時の浦川原の駅であること。
黒井の駅前がさびれて店が無くなって不便になったこと。
山間部の温泉が営業をやめてしまったこと。バスが大幅に減って不便になったことなど…
北越急行も乗客が賑わうのは松代~十日町~越後湯沢の区間だけでこちらはそれほどでもないということ…
ほかに吉川の温泉は非常にいいのでぜひということだった。
二軸車輛のハ6は貨車そのままの乗り心地。だがこれが本物の軽便鉄道の味わいである。
ゴリゴリという線路の感触とポイント通過の揺れが遠い明治の頃の鉄道の記憶につながる。午前中は体験乗車の方々が多数やってきて臨時便も出さなければならない状況だった。
運転形態は駅を出てポイントを渡って浦川原よりに。そこから推進運転で黒井方向に走って浦川原方向に。同じルートをもう1回走って車庫に入る。
それ程速度が出ているわけではないが開放している窓から風が入り残暑の残るこの時期、涼しい風を浴びて昔日の鉄道旅行を思い起こすのは楽しかった。