2020年4月2日木曜日

羽越本線阿賀野川橋梁

2029年6月15日撮影 羽越本線阿賀野川橋梁 発達した低気圧が日本海を進んで防風が吹き荒れる中撮影した。当日は磐越西線に「DL青い12系客車」撮影後新潟空港に所用に行く途中撮影。列車無の橋梁のみのすっきりした撮影を考えていたので何とか実現できた。

この阿賀野川橋梁は信越線(現羽越本線)の新津~新発田間建設に伴って新津~京ヶ瀬間に1912年(大正元年)完成した1229mの橋梁で当時は日本で最長の長さだった。
新津方がシャウェドラートラス(Schwedler truss)4連

現在新津寄りの堤防部分のトラスのみ形状が異なるがこれは1961年(昭和36年)8月29日に堤防部分にあった中新田踏切りでC57106牽引の839レと大型トレーラーが衝突し脱線し機関車と桁1連が河中に転落しC57106の機関車乗務員の2名が死亡、乗務員、乗客12名が負傷する大事故となった。この橋梁の仮復旧は同年9月19日。
翌年(昭和37年)9月16日前年に事故で落橋した部分の仮設桁(上路鈑桁 19.15m2連及び22.3m1連)をトラス1連に架け替えて本復旧となり、1963年(昭和38年)にのこりのシュウェドラートラス3連も常磐線旧上り線の利根川橋梁からのトラスと入れ替えられている)参考資料国鉄新潟支社「三十年史」 新潟日報事業社「写真集新潟の鉄道百年」
なお、事故のトレーラーの会社への請求金額は3700万円だった。

新潟日報事業社の「写真集 新潟の鉄道百年」では復旧作業の様子が紹介されている。
仮復旧は操重車ソ200型で仮復旧され開通後旅客列車第1号となった青森行き「日本海」に関係者が万歳三唱。最後に本復旧のトラスを特急「白鳥」が通過が。復旧されたトラスは現在ひとつだけ形状が異なるものでのちに入れ替えられた残り3連のトラスは丸みを帯びたものとなっている。