115系1000番代がまもなく投入される直前の頃。戦前に造られた32系のサハ48改造のクハ47を3扉に改造してクハ68に編入したもので、1978年には新潟管内で見るクハ68は210と211の2両のみだった。1976年の115系0番代投入までは多種多彩なクハ68が存在していたが全く関心がなかったので記憶がない。
32系改造のクハ68は最古参だけあって座席に手すりが無かったり窓の立て付けが悪く冬場雪が入ってきたり暖房も効きがよくなかったりで極力乗らなかった。今の413系のような感じの荒れた車両だった。気動車の10系に通じるものがあるかもしれない。このクハ68210と211が残れた経緯はトイレがあったことだという。
2021年8月28日 えちごトキめき鉄道はねうまライン ET127系V1編成田島ルーフィングのラッピング電車 金太郎塗りの電車をモチーフにされたということでクハ68型風味の外観に仕上がっている。当時のクハ68の一体どれかはわからないが。粋な計らいに感謝。
クハ68210車歴
サハ48014 1930年(昭和5年)11月3日汽車支店→1959年(昭和34年)8月18日大井工場クハ47072に改造→→1963年(昭和38年)10月21日大船工場でクハ68210に改造。1964年(昭和39年)12月22日新潟局長岡第二機関区転入→→1978年(昭和53年)6月14日用途廃止
クハ68211車歴
サハ48012 1931年(昭和6年)1月24日日車→→1959年(昭和34年)8月25日大井工場でクハ47073 に改造→→1963年(昭和38年)9月26日大井工場でクハ68211に改造。1964年(昭和39年)2月19日新潟局長岡第二機関区転入→→1979年(昭和54年)1月24日用途廃止
参考までに1978年にこれら旧型電車を置き換えた115系1000番代は2018年3月ダイヤ改正ですべて引退し新津鉄道資料館のN15編成クモハ115‐1061を除いて解体済み。今残っている115系は2014年にJR東日本長野支社から転入してきた車両である。