機関車や電車などは帳簿となっているが客車は一枚の書面でありそこに形式、構造、整備歴、改造箇所、移動歴が記載される。様式はA5判とB4判のものがあり後者は主に新系列の車両で見かけることが多いようだった。というより機関搭載などの複雑な機構を持つ新型客車もこの1枚書面で管理されていることは驚きであった。
先日所属している研究会の会合にオンラインZOOMで参加した。Web画面には何名かの方々が映り、さらに会場参加の各位も映し出され、事前に配布された資料に基ずいて討議がなされていた。
テーマは履歴票の討議で、改造歴のある車両の検討であった。
履歴票によっては記載が抜けている箇所があったり、同じ車両であっても同様の記載内容が2部存在するものがあったりと様々であった。
抜けがある部分を推測したり、疑義のある記載内容を踏み込んで検討していくとさらに新たな発見がある楽しい会合であったが画面上から名前を呼ばれ自己紹介をするように指示があった時は驚いたものだった。
車歴票については鉄道ピクトリアル2002年7月号特集スハ43系Ⅱ P28「客車履歴票とのかかわり雑感」を参照した。