2022年1月3日 越後線粟生津付近 115系N40編成
年末に食材の買い出しに行ったついでに書店に行くと越後線の写真集が出ていたので購入。新潟日報メディアネットからの出版である。
1976年に撮影された新潟駅の様子。停車している自動車はスカイラインやバイオレット、カローラなど。新潟交通のバスもかなりの年式。新潟駅には「新潟に世界の友呼ぶ新幹線」のスローガンが掲示され、入り口には寝台特急つるぎに乗って青い国四国一周の旅 団体募集中の看板も。新幹線が発展につながると信じられていた時代であった。
さて、この越後線の写真集は前回「昔電車が走っていた」の著者海津英夫さんの著作で越後線前線の駅と列車の昔と今の様子を紹介するものとなっている。郵便局勤務の父海津一郎さんの遺された写真や資料を基に新たに取材した現在の越後線を重ね合わせて表現する手法がとられ、列車写真よりは駅の様子が中心となっている。越後線の写真集は記憶がなく新鮮に感じ買い求めてみた。越後線だけというのがかなり貴重と思う。
新潟県内の鉄道の話題路線は上越線、信越本線、磐越西線、羽越本線、大糸線、 只見線、飯山線、米坂線、飯山線、北越急行、蒲原鉄道、新潟交通、栃尾鉄道、頸城鉄道などで越後線は話題に上ることはなかった。(弥彦線も)蒸気機関車が消えたのが早く沿線風景が単調が原因だし、優等列車も走っていないとなると話題になりようがない。
キハ10系、キハ30系、キハ45、キハ58系の時代。1984年に電化されて115系や165系が活躍開始、1995年にE127系導入、2004年中越地震の迂回ルートとなって485系の臨時快速列車が走り、2014年E129系に。駅舎は木造の駅舎が多数登場。貴重なものが多い。
亡くなられた父上の資料を引き継ぎ、さらに発展させていくという手法ができることをうらやましく思う。あとがきに鉄道が詳しくないという記述があるがなかなかどうしての謙遜であり、更なる次作を期待したいところである。