Ⅲ 食堂車
サシ481 1969年から1974年まで76両製造。厨房が奇数寄り(デッキ側)、テーブル席が偶数側に40人分通路を挟んで配置。一般的な構造。1968年製造サシ481-15からカーテンをブラインドに変更。水タンク(1000リットル)4基と調理電源として70KVAを装備。回送運転台を両端に設置。前照灯あり。
サシ489‐0番代 上記サシ481の489系用。これらは一部が客車に改造され寝台特急「北斗星」「トワイライトエクスプレス」に使用された。
サシ489‐100番代 特急「とき」181系のサシ181‐102、103を改造したもの。特急「雷鳥」などで使用。1986年12月23日廃車。
Ⅳ 普通車の付随車
サハ481、サハ489 それぞれモーターを持たない付随車。
Ⅴ 電動車
モハ484、485 0番代
1968年から1976年まで製造された。モハ485はパンタグラフ無し、奇数寄り(デッキのある方向)連結面に和式トイレと洗面所がある。定員はモハ485が72、モハ484は64。モハ484はそれまでの481系、483系と同じ形状で登場し冷房がAU12のため交直両用のため屋根上が危機で輻輳している関係で冷房の一部を車站に置いたためで、モハ484‐200番代からは冷房がに変更され客室もモハ485と同じになった。モハ485には200番代の区分は存在しないが200番以降の車両は存在している。
モハ484‐200番代、600番代
モハ485‐97以降とユニットを組む車両。冷房はAU12からAU71A集中型に変更。床置き冷房は無くなり定員がモハ485と同じ72になった。600番代は車掌室と業務用室をデッキとと客室の間に設置し定員は64。座席は非リクライニング。
モハ484、485 1000番代
耐寒耐雪仕様で1976年2月から1979年6月にかけて増備。番号がふたたび一致する。床下機器の集約と台車の耐雪構造等が特徴。モハ484は構造が600番代に準拠し定員が64となった。デッキを挟んで客室寄りに車掌室と業務用室がある。簡易リクライニングが装備され1978年8月以降増備のモハ484、485の1027、クハ481-1013からはロックできるようになった。
モハ484、485 1500番代
1974年5~6月に北海道用485系として増備。特急「いしかり」用として用いられた。落成時特急「白鳥」で試験走行している。耐寒耐雪が北海道の気候に適合せず粉雪による故障が多いため1980年6月に781系と交代し本州(青森~向日町~上沼垂)新津鉄道資料館にあるクハ481-1508が1500番代の制御車である。ユニットは全て一緒に移動している。(クハは上沼垂運転区と青森運転所に分かれていた)
モハ484、4853000番代
1997年特急「はくたか」用に1000番代車を改造し外装、内装、座席を一新したもの。主に秋田の車両を改造して充当されている。性能はほかの485系と同様。機器はMGをSIVとし、CPは三相誘導電動機駆動のものに変更している。上沼垂485系の晩年ではR編成が7本、T編成が7本と拮抗し主力といってよかった。