この列車がデビューして10年を経過したが見る(撮影)だけで乗車することが無かったが、JR東日本で運転される最後のキハ40系であることを考慮して乗車した。
車体はかなり魔改造され前面のみがキハ40系で側面は面影が消失、依って人気もなかったようだが車齢も40年を超えいつ引退になってもおかしくない状態と考え重い腰を上げた。
上越妙高から運転され長岡では後続の特急「しらゆき」3号に道を譲ってゆったりとした速度で新潟に向かう。長岡は11時51分発、途中東三条と新津では少し長めに停車新潟には13時5分着。
乗車はワンデー乗車券(1570円と指定券849円)
キハ40554の車内。座席間隔は1メートルを超えてグリーン車並みのようだ。リクライニングシートもかなり倒れる。ただ足載せはなく座席は普通車仕様であるが。それでも今まで乗車したキハ40系の中ではかなり豪華な車内で、快速列車そして指定券で乗車できるのがうれしい。(他社だとグリーン車または特急列車扱いである)
キハ40は足回りが空気ばねであり気動車では急行型グリーン車だった今は亡いキロ28より乗り心地が向上していると考えられる。キロ28はコイルバネであり揺れが大きかったかもしれないが。ただこれらが現役一線の頃は誰もそんなことは考えてもいない・・・・
リクライニングシートを倒してそんな気動車の急行があったころを思い起こすのも悪くはない。
2号車のフリースペース。コロナ前はジャズの生演奏がされていたが現在はテープ演奏のようだった。
窓側に立ち飲みが可能な小さな長テーブルがある。飲酒を楽しまれる方は売店でお求めになったお酒をこの上にのせて車窓を愛でながらお召し上がりになっていた。
格子の窓枠が和の趣を演出する。床も木製。皆さん思い思いに酒を交わす。窓側の長テーブルはビュフェを思い起こさせる。
おつまみが多数。価格は800円。カウンターの奥に電子レンジやコーヒーサーバーが置かれ簡単な調理が行える。注文した鯛茶漬け調理中。カウンターの女性酒を注文しないので怪訝な顔をされてしまった。駅に車を置いて運転して移動のため飲酒運転できない。また酒に関心が薄いためである。酒臭い列車と思い今まで敬遠していたがこの日の時点では悪臭は感じず、泥酔している乗客にも遭遇しなかった。
三条市の水田地帯を走る。稲刈りが本格的に始まった。店頭から米が消えて大変な状況の中稲刈りに精を出される農家様に感謝をするしかない。
柳都shukuraは長岡~新潟間は水田地帯を走るのみで絶景はないが黄金の水田は迫力を感じるかもしれない。
東三条で5分停車。自販機に向かう人や改札を出てNEWdaysにて買い物をする人も。列車は新津から速度を上げ新潟駅は定刻13時5分の到着。列車を降りると高温が襲う。
新潟県内は台風のことを忘れるほど良好な天気だった。
上りの上越妙高行き。皆さん黄金の水田地帯の風情を堪能されているのであろうか?
動く列車内で温かい食事をするのも30年以上ぶりのことだった。
お品書き