2018年9月9日日曜日

最後の国鉄電車ガイドブック

昨日購入した書籍である。手持ちの資料の棚を調べたら国鉄電車のうち「旧型国鉄電車ガイドブック」や「国鉄電気機関車ガイドブック」「国鉄気動車ガイドブック」はあるものの新性能電車といわれたモハ90系=101系通勤型電車以降の資料が無いので・・・

この書籍は1987年4月1日に国鉄からJR各社に引き継がれた形式だけが記載されているがそれでも400ページを超える分厚い資料となっている。
出版は誠文堂新光社でガイドブックシリーズを手掛けていることで知られている。
写真は広田尚敬氏で情景作品のイメージが強いが本来は「形式写真」が出発点であったことが冒頭に記されている。

掲載されている形式は1987年4月1日現在に在籍している車両のためそれ以前に形式が消滅した151系、161系、181系の「こだま」型特急電車、153系「東海型」、155系、159系の「修学旅行」電車、157系「日光型」の一般車は記載されていない。
これらは違う資料を調べる必要がある。

一方201~207系、211~213系、121~123系と713~715系交流電車、100系新幹線、200系新幹線といった1980年代以降に登場したものが記載されている。
(新性能電車ガイドブックは1970年代に出版されているので上記は当然記載がない)

残存系列でも1987年4月1日までに消滅したサハシ165、169、サシ581、サロ451、サロ455、クモユ141、143は記載されていない。

この書籍に記載されている形式もほとんどが消滅または消滅間近。また塗装も最後の国鉄色のものが記載されている。
購入した目的は車内の構造を記した図面が見たかったためである。

この書籍の値段は税込みで3700円弱であったがかつては2分冊でたしか1冊2000円くらいだったので異常に高額ではないと思う。サイズもB6判で以前のガイドブックと並べて保管できる。

新性能電車ガイドブックを購入しなかったのは新性能電車に思い入れが無くどこにでもある当たり前の車両と考えていたため。