先日行きつけのブックオフで見つけた1冊。連合軍占領列車に関する記載が多数。
敗戦後、空腹に苦しむあるいは焼け野原に漂う人々、そして状態の悪い列車に乗らざるを得なかった日本人 をしり目に走り抜けた連合軍の専用列車。
多くは状態の良い車両を接収し大改造の上走られていた。この本の表紙に記されたごとく見事な豪華列車。運航時刻も謎で日本人は近づくことも許されなかった列車だった。
さてお気に入りの部分は連合軍の食堂車の記述である。
将兵たちの食事どんなものか興味深い・・・
朝はジュース(オレンジ、グレープフルーツ、トマト)、卵料理(目玉焼き各種、スクランブルエッグ、オムレツ)、トースト、コーヒーまたは紅茶
昼はジュース、子牛のフリカッセ、ニンジン、さやいんげん、バターライス添え、または子牛のロースト、またはローストハム ベーコン、トウモロコシ、玉ねぎの炒め煮添え、スイートポテト、パンとバター、コーヒーまたは紅茶
夜はローストチキン(またはビーフシチュー、ミートローフなど)マッシュポテト、グリーンピース、ホワイトビーンズ炒め煮、レタスとフルーツのサラダ、デザート(アップルパイなど)コーヒーまたは紅茶
スープは缶詰めのこーんクリームスープが多く コンソメスープは扱われなかった。
日本の野菜は下肥えを使っているため生では使わせなかった。
兵隊はチキンと豆類、ポテトが好きで特にマッシュポテトが好まれた。
ほとんどの兵隊は都会的なセンスはなくフランス風のオムレツを出したら「生焼けを食わせやがって」と暴行を受けることもあった・・・・
これらメニューはのちの高度成長では日本人にもなじみ深いものになっていく。