キハ111‐202 のユニット
キハ110系も今は岐路に立たされている。新タイプの気動車が開発されそれらに置き換わって車齢30年を超えたキハ110系は引退するものが出てくる。
登場当初は人気薄であったが、普通列車、急行列車、特急列車の各バージョンを持つ希少な形式と言えよう。座席もGV-E400より狭いが座席の座り心地はこちらが柔らかめで尻が痛くなることもない。暖房のきいた車内でぼんやり雪の花の咲いた阿賀野川の沿線風景を楽しんだ。朝の始発列車の状況がまるで夜行列車のようで新津で乗り換えて磐越西線はさらに乗車の少ないまさにローカル線の風情を味わうことができた。雪のない時期は「ばんえつ物語」というスターがいてそちらに人気が偏りがちであるが、騒がれないうちに本来の主役であった110系を味わうのも悪くはない。この車両あちこち国鉄風味を残している。