2017年8月12日 C57180が出区してきてこれから「ばんえつ物語」編成に連結される場面である。
コンパクト機の白黒モードで・・・
現在秋葉区の新津鉄道資料館では9月4日まで「瀬古龍雄鉄道写真展1~フィルムカメラで追いかけた鉄道の60年が特別展として開催されている。
再び見学してきた。木造客車や2120形式など古典車両などのアルバムが展示されていたのでのんびり眺めてみた。(ほかに各地の私鉄、新潟地震、昭和38年の豪雪、特急ときや急行佐渡運転開始、上越新幹線関連など見どころは多い。
著作は古い鉄道ピクトリアルに戦後間もなくの同人誌も展示されていて撮影に使われた愛機も14台展示されていた。
Minoltaの一眼レフ(マニュアルフォーカス)が5台、CanonEosが4台 さらにRicohのコンパクト機とNikonのコンパクト機、Kodakのスプリングカメラ(セミ判)とメーカーはわからないがスプリングカメラ(セミ判)とマミヤの6X4.5の一眼レフですべてフィルム機だった。
もしかしたらデジタルには手を出されなかったのかもしれない。
以前にも記した通り園芸のプロであると同時に鉄道史研究のプロでもあった氏は明確な撮影方法にこだわっておられた。画質のいい中判機材で形式写真撮影をされ精度が優れているのに驚いたことがある。現像とプリントも自家製だった。印画紙もバライタ紙という定着水洗後にフェロタイプ処理をするものを使われていた。「写真集新潟の鉄道百年」の新潟や新津付近の写真の大半(ただし戦後のもので昭和20年代後半以降)は師のものである。セミ判のスプリングカメラも現像の質がいいと画質の切れが最高によくなる。
撮影された写真は研究文の資料として用いられた。あの名著「新潟の鉄道百年」ほか多くの著作で目にすることも多かったが一貫して記録ということにこだわれた方であった。
筆者は蒸気機関車とは何の関係もなくこの世界に入り込んで今日に至っているが 30年以上前にお会いした当時のことを思い出しながらC57180を撮影した。むろんデジタルであるがモノクロのモードで撮影した。