2021年8月10日火曜日

盛夏の驟雨~ひすいライン急行列車「オリンピア」

2021年8月9日(山の日の振り替え休日) 直江津 クハ455-701

ヘッドマークは「オリンピア」

この日えちごトキめき鉄道へ向かった。目的は復活した急行列車である。長岡8時6分発1328M直江津行きで向かう。柏崎付近から雨が降り始め直江津の手前まで続いていた。直江津でえちごトキめき鉄道はねうまラインに乗り換え上越妙高へ。直江津付近は雨は降っていなかった。黄色くなりかけた水田地帯では撮影者の各位が待機されていた。

上越妙高で快速列車8347Mを待つことにする。 上越妙高駅手前で金沢へ向かう北陸新幹線が見えた。上越妙高では十日町へ向かう「越乃shu*kura」と交換。見送りの光景に遭遇。

快速8347Mはリゾート列車「雪月花」と交換する。「雪月花」が到着。上越妙高のホームが 華やかになり撮影者も多数みかけた。雪月花到着後8347Mが新井方面からやってきた。

413系の3連でローズピンクとクリーム色の急行色を纏った国鉄型電車。本来の急行列車に入る前に直江津~妙高高原の区間にも快速列車として入線する。編成は直江津寄りからクモハ413‐6、モハ412-6、クハ455‐701でいずれも国鉄末期に近郊型改造を受けた国鉄改革の生き証人であり、本年のダイヤ改正まで七尾線で走っていたが廃車の前にえちごトキめき鉄道にお輿入れとなった。整備を受け7月4日より運転クハ455には急行の行先シールが貼られ、ヘッドマークも取り付けられている。今日は「とがくし」となっていた。


 

クハ455-701に乗車。国内最後の急行型車両ということで人気が高く一番混雑するらしいがボックス席丸々1区画空いていたのでそこに腰を下ろす。ボックス席は8区画でほとんどがロングシートの近郊型仕様となりデッキや窓のテーブルも撤去されていたがひじ掛けは残っていて座席も柔らかい感触でかつてよく乗車した急行列車を思い出せた。

そういえばローズピンクとクリーム色の交直両用電車を始めてみたのは小学生の頃だった。まだ新潟色70系電車や一般型気動車の赤とクリームの塗りわけとの違いも全く分からないころである。窓下に薄緑色の帯のある車両があり、のちにグリーン車という特別車両であることを知ることになる。見たのは磐越西線の電化区間で修学旅行で会津若松まで乗車した列車内のこと。おそらく喜多方か塩川での列車交換の時の記憶であろう。この磐越西線の会津若松~喜多方間電車本数の減少(ほとんどの列車は新津方面気動車で喜多方から会津若松間電車は2往復しかない)で電化設備の撤去が行われるとの事である。


 

快速列車は春日山駅以外は停車、ゆったりした速度で走り10時35分直江津到着。ここからは急行1号市振行きとなるが車内清掃などで一旦下車。急行県と昼食を購入のため改札を出る。クハ455-701には長蛇の列が。この列車ではトンネル内でのモーターのうなりを楽しみたいのでクモハ413-6に乗車。座り心地は悪い。115系の初期車と同じレベルと言える。471系から改造する際に流用部品が多数あり座席や冷房装置も含まれているためである。

1988年の8月に初めて乗車した際も座り心地の悪さに閉口したことを思い出した。この時はイカヤ旅館の弁当を買って食べたがテーブルが無いので辛かった・・・一般型車両なので文句は言えないであろうが・・「懐かしのそん色急行」「国鉄改革時代」を思い出すには十分なアイテムである。8月7日から8日にかけて運転された「夜行列車」では「中央本線夜行」や「上越線長岡夜行」を思い出せたかもしれない・・・

先頭のクハ455‐701ではヘッドマークの変更作業が行われて「オリンピア」となった。暑い中手間のかかる作業である。ヘッドマークのボルトを外して目的のマークを開いてボルトで固定という作業だが普段は快速区間も急行区間も1種類でなされているようでもしかしたら今回の「オリンピア」が初なのかもしれない・・・

列車は驟雨のない夏空のひすいラインへ急行1号として発車。海沿い区間、筒石駅付近、早川橋梁は減速。しかし「急いで行かない 」うんぬんの案内はなかった。デッドセクションの案内だけがされていた。


 

撮影名所の有間川駅付近や早川の橋の付近では撮影者を見かけたが多くはなかった。急行1号では直江津の売店で購入した弁当とお茶で昼食。車内販売では飲み物と菓子、他にはグッズ類の販売(この列車でしか買えない)があるが弁当はない。1番ホームの弁当立ち売りか能生駅の笹寿司(700円)購入あるいは糸魚川の売店利用となる。

ひすい色の日本海を楽しんで糸魚川へ。ここで降りて金融機関へ決済の用事を足して街を少し歩いてジオパークを見学する。ここの書棚に日本国有鉄道100年史「通史」や電車や気動車の教科書などがあるので拝読。

帰りは急行2号 乗車前に大糸線キハ120が2連で混色だったでの眺め「雪月花」もおさめて急行2号のクハ455-701に乗車。奇跡的に1ボックス空いていた。本来の急行を味わう。こちらは能生駅は停車は2分弱程度名立で15分停車。急行というより長距離鈍行的な雰囲気を味わい直江津到着。減速区間は1号と同じ。ただ眠気が襲ってきたので筒石の減速はわからなかった。観光案内は糸魚川付近の海の見える区間で空気が澄んでいれば能登半島が見えるという案内が印象に残った。


 

直江津で改札を出て急行3号を撮影し、直江津の車両基地の銀色のET127系(懐かしの70系新潟色のラッピング変更予定車)をながめほくほく線のHK100の転換クロスシート車に犀潟まで乗車。413系とは加速がまるで違い高性能車を楽しみ、凡庸なE129系のロングシートで長岡へ(2連トップナンバー)鯨波からは海水浴を終えた若い女性たちが多数乗車。長岡からはE129系B1(4連トップナンバー)乗車。東三条で115系N40編成懐かしの70系新潟色と弥彦線N34編成を撮影した。


 硬券の急行券、乗車証明書、御賽銭のお札など・・・一時は抜け殻状態だったえちごトキめき鉄道エリアここにきて愉快なイベントなどをされていることに感謝する。