2022年5月27日金曜日

夕陽の墓場

2022年5月25日 EH200-13 2071レ

退勤時の撮影から。国道17号線から見えた上越線のトンネル入り口付近。

「墓場」という踏切りを見つけた。ちょうど上下貨物列車の通過時間帯であり撮影してみることに。周辺は「墓場」という名称に恥じず多数の墓が立ち並ぶ墓地。宗派も曹洞宗、浄土真宗と選り取り見取り。(浄土真宗は卒塔婆を立てないのですぐ判明する)寺の墓地ではなく集落の共同墓地かもしれない。

踏切りの前後を上越線が突っ切る形で 通過している。

夕陽を側面に受けてEH200-13の2071レが通過。通過直後に汽笛を鳴らしていた。

「墓場踏切」は第4種踏切り、つまり警報機も遮断機もない踏切りであり周辺の住民しか使わないようだ。自動車の乗り入れは二輪を含めできない構造にしてある。

上り6082レ EH200-8

この列車通過前に周辺の農家の方と思われる女性が踏切を渡ってきた。

「きょうはなにか変わった列車が来るのですか?」

「いいえ、貨物列車だけです」

「なんだそうですか」

「もう列車が来ているので踏切から出た方がいいです。汽笛を鳴らされますよ」

EH200-8は汽笛を鳴らし左手にカーブを切ってトンネルへ消えていった。


6082レ後部。この列車は反射板ではなく尾灯を使用

この墓場踏切から南側には丘陵地帯が控え上り線はトンネルの下り線は信濃川に沿ってシェッドへ入りトンネル。トンネルを出ると中越地震で土砂の大崩落が起きた場所に出る。

列車でこのあたりまで来ると山間の雰囲気が漂い上越線の旅が始まったことを実感する。 

列車通過後付近を見渡すと水田は田植えが終わった直後。夕陽が水田に反射して周辺の木々や集落の建物の影が映っていた。その向こうに国道17号線と信濃川さらに集落と丘陵地帯。

山側には棚田が広がり農家の方が見回りに来ていた。

墓場踏切付近の道路は途中で未舗装となり勾配を上るがそのまま山林へ向かい道幅も狭くなり主要な道路へは繋がっていないようだった。来た道を引き返し国道17号へ戻った。