2024年9月22日日曜日

架線柱移動工事

2024年9月14日  架線柱移動工事に使われるであろうトロッコ一式 最大積載量が記載され1トンいかのようだった。


手前の太い架線柱がこれから架線の設置がされるもので後ろの細いものが役割を終え撤去されるものである。 太い架線柱も使用されるようになったのは50年ほど前。1972年の羽越本線や白新線での電化ではこの太いものが導入。幹線での電化工事の主流となった。一方列車本数の少ない路線は細い架線柱であり1984年電化の越後線や弥彦線はこれらが主流であった。ただ細い架線柱もその後太いものに更新している箇所が多数見受けられるようになった。2004年の中越地震、2007年の中越沖地震では越後線で架線柱が倒れる被害が多数あったこと、そもそもの老朽化などで太いものに交換されている場所が多数ある。

架線を支える可動ブラケットという器具。
可動ブラケットを取り付ける金具。架線柱に取り付けられて可動ブラケットを設置する。
碍子 絶縁のために使う。可動ブラケットは長管碍子(奥の大きいもの)真ん中の碍子は懸垂碍子で架線を吊るために用いる。


 架線柱 配電のための線とき電線 これらは懸垂碍子で支えられる。

吊架線とトロリー線は可動ブラケットで支えられる。可動ブラケットと架線柱の間を長管碍子で絶縁する。

架線柱に番号が割り振られ 、形式が記載されている。 番号は駅間を示しているようだ。

可動ブラケットも昭和の頃は角ばった単純な組付けだったが現在は丸み雨を帯びた組付けがされるようになっている。

これら架線工事は夜間に行われることが多く日中見かけることは少ない。架線柱の移動が終ると踏切り工事となるが完成はしばらく先のようだ。通勤や買い物の際に迂回しなければならないので早く完成してほしいと願っているが。