2021年6月2日水曜日

歩きまくった青春!大正時代の農家の男性の記憶

2019年11月3日 JR東日本弥彦駅

三条市史下巻P536から 大崎村在住の青年の日誌より

この時代の農業はまさに肉体労働の連続。現代のような機械農業ではなかった。

3月下旬薪の伐採に始まり、4月には田植えをする稲の苗を作る苗代田をうって、桑であぜ塗、2番塗りなどを行い、普通田のあぜ塗など田植前の作業に忙殺され、田植は6月前から開始・・・人力のみのため手間がかかるわけであるが当時の方は機械農業の時代が来ることを想像されたこともなかったかもしれない。

つらい農業の合間に祭りや田植を終えた後ひと時の休みが出るがこの時代の若い方々旺盛に新時代の技術などの探訪をされていたようだった。

6月24日 6人で栃尾の秋葉社(権現様)に参る。朝7時半出発、11時半に到着。

昼食後見附道路(栃尾から見附に行く街道)を馳せ途中雨風、草鞋を求め休憩し、間もなく出立、北潟(現三条市、かつての栄町)で石油地を見学する。吉野屋(三条市、かつての栄町)風呂屋にて中食を10銭(1000円くらい?)たべて8時過ぎに帰宅する。

当時道路の整備もなくこれだけ歩けるのはすごいことである。