北越急行で上り2本、下り1本の運転がされていた「超快速 スノーラビット」であるが、3月12日ダイヤ改正で上り1本に減便された。
上りの2本のうち越後湯沢を9時56分に出て直江津10時53分に到着する列車は国内最速の快速列車であり表定速度99キロを誇った。
わずか1両の列車だが越後湯沢を発車後は雪壁の上越線を走り六日町には停車せず、北越急行ほくほく線に入り最高速度110㎞/hでトンネル区間を走破して途中十日町のみに停車のダイヤ。乗車率は110%ほどで十日町で95%くらいになった。運転台の風切も勇ましく 雪原とトンネル区間を走破する。乗客は家族連れを中心に新幹線から乗り継いだと思われる人々が主だったがおなごり乗車の人もいたようだった。列車内の雰囲気は良き時代の急行列車を思わせた。
雪原が尽きると無雪の頸城平野でありところどころに白鳥がえさをついばむ姿が見られた。
くびきをすぎて水田地帯を通り抜けて犀潟から信越本線に。国道8号を挟んだ松林の彼方に日本海を望み10時53分に直江津に到着。
越後湯沢行きの超快速 スノーラビット 3841M
直江津13時53分発越後湯沢14時54分着 夢空号連結。
鳴り物入りでデビューし 話題となった超快速スノーラビットであるが昨今の減便の嵐の前には太刀打ちできずあっさり引退となったのは残念なことであった。
最後の最後で乗ることができたのは幸運なことだった。完全消滅ではないが1本のみ残存し新井まで走る。この列車がスノーラビットの血脈を守ってくれることを願う。