2021年5月19日水曜日

直流電化時代の名残

2021年5月8日 奥羽本線 関根駅付近

この付近に直流電化時代の架線柱がまだ残存しているらしいというので見聞に。

奥羽本線福島~米沢間が直流電化されたのは1949(昭和24年)4月29日である。

当初EF15が投入されのちにEF16となった。さらに置き換えでEF64も投入されたが期間は短く1968(昭和43年)9月22日交流電化に変更されて現在に至っている。

EF64が投入されたのは1964(昭和39年)であり交流電化がなされる1968年までのわずか4年間気動車特急「つばさ」や客貨牽引に活躍している。

さてその架線柱であるが細いものがかなりありトラスビームも年代を感じさせるものが多い。赤くさびたトラスビームが直流時代のものであろうか?ここをEF16やEF64といった直流機関車が走っていた・・・

関根駅の手前からトラスビームの架線柱にかわり庭坂のあたりまで続いていく。平坦路線ではトラスビームは駅内周辺だけだが上越線や奥羽本線の板谷峠(福島~米沢)間はトラスビームが全区間にわたって続いている。この電化方式が山岳路線の厳しさを伝えているように感じる。現在、軌間変更されて「山形新幹線」となった今でも変わらない。このあたりは上越線と類似しているが上越線沿線のようなリゾートやスキー場など華やぎが一切ないのが奥羽本線板谷峠の特徴となっている。

峠を降りてきた719系。客は多くはなかった・・・