2022年11月19日土曜日

初冬 弥彦線越後長沢駅跡

2022年11月13日 三条市(旧下田村) 

1985年3月31日限りで廃止され、同年に国道289号バイパスに生まれ変わった弥彦線越後長沢駅跡。左奥のホームセンターの手前の道路が国道289号。その手前に越後長沢駅があった。

ホームセンターの隣には大手スーパーもあり買い物客でにぎわっていた。右手の建物は越後長沢駅があったころから存在している商店。信号の道路はかつての国道289号線で弥彦線に沿う形で三条市内まで通じていた。

廃止直後の弥彦線越後長沢駅に発着する列車は朝2本、夕方から夜間3本で、土曜日のみ弥彦線吉田方面からの間合い運用で1往復乗り入れていた。この列車が越後長沢駅方面列車で最長の5両編成で帰宅する高校生で賑わっていた。


 


越後交通長沢駅バス待合所  かつての駅後長沢駅の跡地に設置された。現在東三条駅から八木鼻温泉まで直通するバスが主流で日中この場所でバスを見かけることはない。

バス停の左手に国道289号がありさらに左にスーパーとホームセンターの駐車場が広がる。

この界隈では鉄道が廃止されたことで利便性がよくなった成功例と言える。越後長沢駅があったころは水田が広がるだけで北海道の原野のような風景が展開していた 。

五十嵐川対岸から越後長沢駅方向。鄙びた集落が広がるが実際は役場や信用金庫など金融機関、商店や、給油所がある下田村の拠点であった。今もその時代と大きく変わっていない。

五十嵐川の橋を降りると水田地帯。奥には休火山の守門岳。この日は噴火跡が見えた。火山活動は有史以前だったと思われ、地域史には記述はない。もしかしたらマグマが枯れたのかもしれない。


粟ヶ岳と低山 広がる集落 冬枯れの山。

国道290号の橋 右手を進むと丘陵地帯に入り加茂市に至る。

清流大橋 かつての弥彦線の橋梁跡に建設された。
後ろを振り向くとイチョウの木があり紅葉真っ盛り。