2022年11月3日木曜日

赤谷・鉄山・廃鉄橋





 2017年6月3日 新発田市 旧日鉄鉱業赤谷鉱業所専用鉄道の廃線跡地

2022年10月30日 沼垂にて模型運転を行っていたら会員の一人がそわそわしてTVのスイッチを入れたら紀行番組を行っていた。今回は柏崎市と新発田市の廃道を訪ねる番組だった。

番組は男女2名のレポーターが廃道を訪ねるというもの。柏崎では鯨波駅から海岸線に沿う廃道が、新発田では山間部の廃道が紹介された。見覚えのある風景が続き、赤谷という地名が出てきたので赤谷の鉄山に向かうのだなと思い番組を見てしまった。

1984年3月31日限りで廃止された国鉄赤谷線の廃線遺構が出た後、鉄山に向かう道路が紹介された。ここが日鉄の専用鉄道を転用してできた道路でありスノーセットは鉄道の名残であることを女性リポーターが紹介していた。最後にたどり着いたのが飯豊川にかかる廃鉄橋だった。

2017年ふと思い立ってこの地を訪ねた。宿場の名残を残す赤谷から旧赤谷線の東赤谷に向かうが、東赤谷があった場所は原野に帰っていた。 東赤谷から鉄山への専用鉄道は県道に転用されてスノーセットは鉄道の遺構であり天井のすすは蒸気機関車のものであることが推定される。山峡を走る風光明媚な路線であり一般の利用も許されていたことで知られている。

京都鉄道博物館にかつてここで使われていた蒸気機関車1080が保存されていることは有名である。

豪雪地帯のこの路線は11月中旬から4月の冬場は操業できないためバッテリー式の軌道が設置されて通年早暁に切り替わり1956年9月30日廃線になった。

軌道の方は1984年3月31日の赤谷線廃止跡も操業は続いたが元号が平成に変わったころ操業も行われなくなったようで跡地は消滅している。TV番組では取り上げられなかったが軌道の廃線跡も存在する。

女性レポーターの解説も見ごたえがあったが廃道の世界では有名な方。離婚歴があるということだったが平凡な人生を捨て廃道研究を選ばれた旨がこの女性レポーターから伝えられたのが印象に残った。