1982年11月14日をもって新潟~上野間の特急「とき」の運転は終了し上越新幹線にその役割は引き継がれダイヤ改正ごとに増発され当初の大宮暫定開業から1985年3月14日上野駅開業、1991年6月東京駅開業と続く。当地も首都圏文化圏、経済圏に取り込まれ、新幹線駅周辺は大きく変化していった。一方在来線は衰退し駅前は空洞化した。東三条もその一つ。
E653系 K70編成 9078M 特急とき到着 新潟を12時46分に出て、東三条には13時20分着。上野には17時35分に到着する。列車は満席でかつての特急「とき」の光景が展開していた。東三条駅の構内に特急「とき」号上野行きが到着しますの放送が流れた。
かつて「とき」に使われた181系も183系も引退して、国鉄特急色に塗り替えられたE653系K70編成に白羽の矢が立った。もし新幹線が作られず183系の後継となるとするとこの形式だろうか?直流専用のE257系かもしれないが・・・・E653系は「いなほ」になっていたであろう。
1982年の現役時代の特急「とき」よりは30分以上も時間がかかるが新潟と上野を乗り換えなしで走る在来線特急であり深まる秋の魚沼盆地や上越国境を堪能し、紅葉に彩どられた山岳地帯を愛でながら往年の在来線特急時代を思い起こすのは大いに意義があると感じる。
この列車と同様なダイヤは2016Mとき16号で新潟12時48分上野着17時5分。停車駅は新津、長岡、越後湯沢、渋川、高崎、上野であった。東三条駅は通過で13時17分。