電化区間の終端駅である喜多方駅。かつては上野からの455系急行「ばんだい」の終着駅であった。新津から乗って非電化区間を走りづづけ、山都から喜多方に入り、電化区間から455系と遭遇した時遠くに来たことを遭遇した小学生の頃を思い出した。もちろん455系などという形式は後に知ったことである。当時は新潟周辺の普通電車70系との区別もつかないことであった。
郡山からの電化はこの駅で途切れる。山都方向に少し走ると電化設備は消えて本当のローカル線の風情になる。国鉄の頃も喜多方から新津方面と郡山方面では輸送量が大きく変わったと思う。
電化区間と非電化区間の継ぎ目駅は悲哀を感じさせる。都市部からやってきた人は頭上の架線が無くなるのを見ていよいよ山間の辺境の地に向かう覚悟をしなければならない駅であった。
大糸線南小谷や福塩線府中も同じような風情を感じる。
喜多方と会津若松の区間は電化設備を廃止して撤去する構想があるがいまのところ具体化していない。週末に719系電車「フルーティア 」の運転が1往復行われるからである。