単品では3冊で1冊2000円で発売されていて1974年12月交友社から出ていた。
筆者は3電車・気動車・新幹線を1979年に購入してこれを見つつ旅客車両の変遷を学んで?いた。1と2巻は売り切れていて買えなかったみたい。記憶は定かでないが。
客車では御料車の内部の写真があること、一般客車も二等車(いまのグリーン車)の写真があることが気に入っている。戦前から戦後の二等車は欧風でヨーロッパ映画的な 室内が特徴であり新潟県内でも70系電車に組成されていたサロ85改造のサハ85やサロ46改造のクハ75に乗り海外の映画の車内風景を思い起こしていた。
もう1冊の上越線「国境」は上越線を走るEF641000番代の写真集でイカロス出版から2017年に刊行。撮影時期は1982年から1986年の4年間。機材はペンタックス6X7で撮影された鮮やかな写真が多数。今では見られない水上や石打での補機連結や雪中走行風景、険しい山間部を走るEF641000番代の貨物列車の走行写真が多数。
すでに上越新幹線が開業し特急はほとんどなくなり普通列車と一部急行が残る程度で、これといった写材がないと思われた 上越線であるが新製されてまだ時間のたっていない若い時代のEF641000番代の走る姿もいまでは貴重である。1986年ダイヤ改正では日中の貨物列車もほとんど姿を消して平日に1往復専用貨物列車が走るだけになってしまい、重連運転も元号が平成に変わるころには高崎~南長岡間に延びて石打や水上での連結も廃止されている。
いま日中の貨物列車もほとんど見かけなくなり牽引機関車も2010年以降はEH200となりEF641000番代は上越線を巣立ってしまい貨物列車の先頭に立つ姿を見ることはなくなった。寝台特急も廃止されごくまれに配給輸送のEF641000番代を見かける程度となっている。