2024年3月16日土曜日

オハニ3611 鋼体化改造車

2014年3月25日  「SL村上ひな街道」の代走運用を終えて帰路に就く。12系は改造工事で入場中のため旧型客車編成が羽越本線を走った。

鋼体化客車は木造客車の台枠や台車のみを利用して車体を新製した物を用いた客車。主だったものではオハ61、オハフ61、これを改造したスロ62、スロフ62、お座敷客車スロ81、スロフ81がよく知られている。

この荷物合造のオハニ61は1955年12月オユニ26289を汽車会社でオハニ6311として改造。車体構造は特急、急行に使用するため座席間隔はスハ43系と同じとした。当初TR11台車だったが1958年1月に長野工場で10系用の台車TR50と交換オハニ3611となって品川に配置以降伊勢、福知山と渡り歩いた。福知山では山陰本線の行商人輸送で活躍し1986年に高崎に移動しJR東日本に承継現在に至っている。上越線の臨時列車に運用されたとき乗車したことがあったが高崎に転属してきてから10年くらい経過していたにもかかわらず磯の香りが微量に漂っていたことが思い出された。

車内構造はニス塗りで白熱灯、貴重な荷物室もあって人気が高い。福知山にいたころは山陰本線の客車廃止で解体されると思っていたがそれから30年以上たってまだ健在なのがうれしい。5月の新潟駅開業120年号に運用されるかどうか?