2023年4月29日土曜日

代掻きが終わった水田と新緑の塚山峠~485系「雷鳥」


1990年5月 信越本線 長鳥~塚山間 485系〔上沼垂〕 4013M

柏崎から開眼を離れ信越本線は平野を目指す。長岡に向かう間に小さな峠越えがある。塚山峠で信越本線の前身「北越鉄道」はこの区間の工事で資金を使い果たし、新潟駅まで乗りいれることができなくなったと言われている。

複線電化の線路は塚山トンネルで一気に峠を貫くが明治の頃の土木技術ではトンネル工事は厳しいものであった。現在も旧線のトンネルが残っている。

画像は並行する道路で塚山峠を越えてきて長鳥駅を見下ろす見晴らし台から。新緑の山峡と水田、代掻きが終わって田植えを待つばかり・・

長鳥駅は秘境駅の風情があるが駅前には人家が多数あり、この画像撮影の頃は商店もあったように記憶している。平野部の東光寺と同等レベルだったようだ。

特急「雷鳥」はグレードアップ編成となり収容人数を担保しなければならない自由席はそのままだったが指定席は座席が改善されハイデッカー構造となっていた。この区間多くの乗客でごった返し長岡で上越新幹線に乗り継ぐ混雑区間。それは1997年3月の北越急行開業前まで続いた。