2025年2月9日日曜日

のどかな越後線

2025年2月5日 越後線 巻 弥彦山(多宝山)

2022年3月ダイヤ改正で115系が消えて間もなく3年。E129系だけが走る路線。本来の姿に帰った。吉田~新潟間は本数は信越本線と同じくらいあって近郊列車の使命を果たしている。1984年4月8日の越後線の電化開業はこの区間の輸送向上を図る目的であった。電化路線となってすでに40年が過ぎた。通学時間帯は混雑が激しいが日中は2両ワンマン編成も走る路線であり、吉田と新潟の区間の主要都市が巻町(現西蒲区)のみで人口が少ない、ここが幹線である信越本線と異なる点である。また国道116号、北陸自動車道が並走し、整備された道路も多くクルマ移動が有利なことも一因である。信越本線新潟~長岡間では新津発着を除きワンマン列車は見られない。

越後線の前身は越後鉄道であり勾配やカーブがきつくて路盤が多少脆弱でも許される「軽便鉄道法」に則って施工されたため線路の規格も当時の面影を残している。もちろんいくらかは線路は重くなり枕木もコンクリートであるが・・・

越後線はロングレールの区間は少なく(おそらく新潟~内野間にわずかにみられる程度?)列車は線路のつなぎ目の音をのどかに響かせて通過していった。

大正末期に越後鉄道柏崎~白山~新潟間と当時なかった白新線で新発田をつないで日本海沿岸縦貫鉄道を作る検討が新潟市財界でされたことがあった。

実際には軽便鉄道規格の脆弱な路線のため幹線には不適切とされ電化まで不遇を囲い日本海縦貫線になることもなく電化後も新潟市近郊路線と閑散路線のままである。現在は吉田~柏崎間はE129系2連(ワンマン編成)が主力で1往復のみ4連という状況。こちらの区間は人口減少とクルマへの移行が急速に進んでしまった・・・・