1984年2月 キハ55254 有間川駅 428D
北陸本線普通列車の主力は客車列車であったが、気動車列車も数本あった。気動車は富山第一機関区(金トヤ一)所属のキハ52、キハ55、キハ58など。高山本線の車両と共通運用されていたかもしれない。
キハ52254は1961年2月7日新潟鐵工所落成、当初和歌山機関区配置だった。1984年4月28日に廃車となるので残された日はわずかだったがこのころはそんなことを知る由もなかった。
気動車2連が実際の北陸本線末端区間の輸送量に合致していたと考える。富山から直江津までは人口が少なく農村や漁村が中心。県境を越え人口が比較的多いのは糸魚川だけだった。この列車も直江津で乗った客は各駅で降車し、糸魚川手前で乗車が増え糸魚川を出ると降車が続くという流れが中心だったようだ。