2019年5月4日 単なる週末休みの大型連休・・・疲れた体に鞭打って・・・
久しぶりの磐越西線。会津若松から新潟に向かう221D 磐越西線の会津若松~新津の区間の列車では最も長い編成。キハ110とキハE120の5連で保安装置の関係でキハ110系が先頭に立つ。朝もやが漂う磐越西線五十島駅付近・・・
阿賀町津川のきりん橋のたもとの八重桜とキハ110系 かつて舟運で栄えた津川。江戸時代は若松まで揚川船道、新潟まで津川船道が置かれ物資の輸送経路で役所も置かれて舟運の要衝だった。津川の街も物資集散で賑わいを見せていた。
鉄道開通後は次第にそちらへ移り舟運はなくなったが磐越西線の重要度は増した。
いまは磐越自動車道が物流の重責を担っている。国道49号も整備が進んだがそれ程混雑はしない。列車の手前にある道が国道49号の旧道で昭和の頃は渋滞に悩まされた難所だった。
キハ47の2連は223D わずか2連 実質地方交通線の磐越西線では妥当といえよう。
旧日中線の熱塩駅を利用した「日中線記念館」桜は終わったが天気も良く賑わっていた。
現役時代よりきれいな旧駅舎。
熱塩駅の改札口 改札ラッチは木製で昭和の国鉄時代の駅を思い出す。
ホーム側から切符売り場と小荷物受付所そして待合室側を・・・だるまストーブがある。
日中線があったころは半分廃墟だったものが整備され見違えている。
この日家族連れや見学者(女性多数)があり駐車場が一時満車になった。
ホーム跡・・・
八重桜と駅名標
駅構内跡地は公園になっている。
待合室 カフェのような雰囲気。 コーヒーを頂いて作品を眺めた。
キ100型ロキ287 除雪の羽を開いた状態。本数の少ないローカル線であっても除雪は行われた。
参考文献 沖田祐作著機関車表から車歴を引用
キ287 飯野重工業舞鶴造船所= 1954-00-00 J 31.1t2-2(1067)
車歴;1954-00-00製造→納入;国鉄;キ287→1981-03-31現在;信濃大町→
1982-03-31現在;信濃大町→1984-02-00現在;会津若松→廃車→
保存;福島県旧熱塩駅「日中線記念館」
車体標記・・・キ100型は月潟のものと同じである。
いかつい表情・・・ヘッドライトにも庇があり厳しい冬と闘ってきた。
ロキ287の後ろにはオハフ612752が 木造客車を鋼体化改造したもの。
車歴概略は1955年11月にナハフ14012を長野工場で改造、当初は秋田で最終配置は仙台だった。車体には仙フクとあるが・・・廃車は1984年6月 (鉄道ピクトリアル702号 P54)
車体には仙フクが・・・
車内は板張りで座席間隔も狭いローカル用 国鉄時代には長距離普通列車が多数あり主力として使われていた。決して快適ではなかったがいまとなっては懐かしい。
デッキ付近・・・オハ61系客車は磐越西線でよく見かけた。4両のうちたいてい1両は入っていてそれ以外は35系(オハ35やオハフ33)だった。
オハ612752は晩年は仙台配置なので東北本線が活躍の舞台だったと思う。
参考
郡山(仙コリ)磐越西線
オハ35 2021、2357、2488、2680、2912
スハ43 2163
スハフ322131、2219、2357、2366
オハフ332017、2023、3025、2051、2052、2054、2060、2063、2239
スハフ422099
会津若松(仙ワカ)磐越西線・日中線
オハ35 2041、2161、2179、2507、2905、2910
オハフ612527、2528、2542、2619、2706、2751、3035、2249
仙台(仙セン)東北本線・常磐線
オハフ61 2713、2714、2715、2734、2752、2753
(オハフ61の配置のみを記載)
福島(仙フク)東北本線・奥羽本線
オハフ61 2390、2616、2735、3053、3054、3055、3065、3066、3076
参考文献国鉄客車編成表1983(昭和58年)4月1日現在
ジェーアール・アール編
オハフ612752 車掌室側
日中線 熱塩駅転車台跡 C11型蒸気がここで方向転換した
なんとなくコロシアムの小型版に見えたが・・・
記念館駐車場の桜の花から倉庫に使われている国鉄型貨車ワム70000を。
改札口からも入れて撮影ができる。
日中線もこれら貨車も国鉄改革の断行で行き場を失った・・・・
現役時代はボロボロの廃墟手前の熱塩の駅舎も整備されて季節の花で彩られているがここまでの道のりも決して平たんではなかったと思う。
感謝の気持ちで眺めていた・・・・