2023年1月17日火曜日

穀倉地帯岩室駅

2023年1月15日 越後線岩室駅

親戚に所用があり終わったついでに岩室駅に立ち寄った。海津英夫氏の写真集「越後線」では越後線のすべての駅が取り上げられている。非電化時代は父一郎氏、現代のものは英夫氏のものと思われる。地味な内容であるがそれぞれの時代を考察できる良き資料である。

岩室駅は新潟市西蒲区和納にある農村地帯の駅。岩室温泉へは巻駅の方が便利。岩室駅から和納の中心へは1㎞くらいある。

改札付近 現在は無人駅だが国鉄時代は急行「ひめかわ」が停車していた。この時代は並行する国道116号も2車線、北陸自動車道もまだ区間開通の時代。周辺地域から新潟市を目指す人が多く利用したようだった。

中央のくぼみ(荷物扱い窓口跡?)に資料が掲示されこの駅の年表と写真があった。

1966年の新潟方面を撮影した写真。左手に貨車があり右手にホームがある。その向こうは地平線が見える。


 

いまの同じ位置。貨物側線は跡地となっている。貨物ホームの跡がありここから貨車が出入りしていた。牽引機関車はC56蒸気機関車で晩年はDE10牽引。貨物列車は1982年11月15日ダイヤ改正で廃止。

E129系から降りた人は4名。吉田行き列車は乗車はなかった。

吉田方面。交換はこの駅はできない。1981年に交換設備撤去。左手の地下道の出口付近がホームの跡。


岩室駅近くで。この電車は昨年のダイヤ改正まで115系6連で運転されていたものである。


松の木をアクセントに・・

水田地帯の駅とはいえ左の集落は駅ができる前からあったと思われる。

ひと通り散策をした後は駅前のフレッシュデリカの看板のある店で揚げたての総菜を購入した。ちょうど空腹時でありおいしくいただけた。消費税が内税なのもうれしい。

115系が消えて静かになった越後線であるが歴史研究をする場合、よけいな撮影者がいないことで研究がはかどることは間違いない。(撮影と研究は別です)

水田地帯を走る越後線駅近くには農協倉庫があり貨車が入っていたと思われる側線跡が必ず存在する。